子どもでも、いや、子どもだからこそ、小さな悩みをだれに相談していいかわからず、一人で抱え込んでしまうもの。そんなときはぜひ、聞かせてください。ズバッと解決してみせましょう。小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』で連載中の「小さなことでも気軽に! こなやみ相談室」。今回は「悪口」についての相談。回答者はコラムニストの石原壮一郎さんです。

【Q】悪口ばかり言う友達がいます。自分が言われるのがこわいから、つい一緒に言ってしまいます。どうすればやめられますか?(なおこさん 大阪府/12歳)

■ホメまくるキャラになれば悪口を遠ざけることができる

 たしかに、悪口ってその場は楽しいんですよね。盛り上がるし、話している相手との連帯感も強まる気がするし。でも、だからこそ意識して我慢しないと、どんどん嫌なヤツになって、結果的に友達も減ります。あなたが「悪口をやめたい」と思ったのは、とってもすてきなこと。ぜひ全力で貫いてください。

 その困った友達が「悪口ばかり言う」キャラなら、あなたは「ホメ言葉ばかり言う」キャラを目指すのはどうでしょうか。「あいつってさあ……」と悪口の流れになったら、多少強引でも唐突でも「あいつ、スゲー面白いよね」「困っているとき、めっちゃ助けてくれてさ」など、どんどんホメまくります。

 悪口に反論したり、悪口を注意したりする必要はありません。それこそ、その悪口好きの友達を無駄に刺激して、面倒なことになりそうです。ごく自然に、悪口にホメ言葉をかぶせ続けましょう。きっとそのうち、あなたの前では悪口を言わなくなります。

 そもそも落ち着いて考えてみたら、悪口キャラの友達にどんなに悪口を言われたところで、みんな「また言ってる」と思うだけだから、まあどうってことはありません。

石原壮一郎さん
1963年、三重県松阪市生まれ。コラムニスト。『大人力検定』など、大人をテーマにした著書たくさん。最新刊は『大人の人間関係』。

※月刊ジュニアエラ 2018年6月号より

ジュニアエラ 2018年 06 月号 [雑誌]

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AERA編集部
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