朝日新聞出版が主催した「AERAトークイベント“女と男その先へ”セクハラ・パワハラと働き方改革」に出演した野田聖子総務相=18日、東京都中央区(撮影/写真部・小原雄輝)
朝日新聞出版が主催した「AERAトークイベント“女と男その先へ”セクハラ・パワハラと働き方改革」に出演した野田聖子総務相=18日、東京都中央区(撮影/写真部・小原雄輝)

 野田聖子総務相は18日、朝日新聞出版が主催した「AERAトークイベント」で、財務省事務次官によるセクハラ問題を受けて「自分がセクハラを受けた記憶がフラッシュバックしてしまった。あのときは毎晩泣くしかできなかった」と胸中を語った。

 野田総務相は「セクハラを受けたのは落選中。大昔の、25年ぐらい前のことなのに、はっきり思い出してしまった。親にも誰にも言えず、信頼できる男性の支持者に相談したら、『それぐらい我慢しないと国会議員なんてなれない』と言われた」と振り返った。1990年の総選挙で落選後、3年後に初当選するまでの間のことという。

「当時も、男性は支持者からパンツ見せろなんて言われないよなぁとは思ったが、私が無知だったし若かったし弱かった」と唇をかんだ後、「今は権力者だから大丈夫」と会場の笑いを誘い、「当時の自分にごめんなさいというつもりで、今回一生懸命頑張っている」とした。

中心になって取りまとめたセクハラの再発防止策については、「安倍総理と麻生大臣に直接、私がやりますからと伝えた」とした上で、「セクハラが怖いから女性記者と会わない、といったことが起きないようにしていきたい」と述べた。(AERA編集部・上栗崇)

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