ウェブ版では、読者の声そのものを記事として発信する「調べ・見立て」というコンテンツがある。そのなかで、「スーツ世論調査・着こなしへの気配りはビジネスにプラスだと思いますか?」というアンケートを行った。

 この質問の掲載から約半年たった現在の状況を見てみると、「着こなしへの気配りはビジネスにプラスだと思う」と答えた人は、なんと96%。圧倒的多数となっているのだ。

ファッションを気にしている暇があったら仕事」という昭和時代の上司のお小言は、もはや昔気質に映る。あるいは、「仕事ができれば着こなしは関係ない」という合理的に聞こえる考え方もいまや通用しない。仕事ができるとクライアントや同僚に伝えるのも、業務のうち。そこまでできて初めて、成果につながると思うのだ。

 その意味で、着こなしへの気配りはおろそかにできない。このアンケート結果から、多くのビジネスパーソンがそれに気づき始めているというのがわかる。(アエラスタイルマガジン編集長・山本晃弘)

AERA 6月11日号より抜粋