おじさんも涙、アラサー女子あるあるが詰まった香港映画「29歳問題」 (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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おじさんも涙、アラサー女子あるあるが詰まった香港映画「29歳問題」

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坂口さゆりAERA
彭秀慧/1975年、香港生まれ。香港で最も有名な舞台俳優で舞台演出家の一人。「29歳問題」は、2005年に自ら手がけ大成功した一人芝居「29+1」を映画化したもの(撮影/ザジフィルムズ/ポリゴンマジック提供)

彭秀慧/1975年、香港生まれ。香港で最も有名な舞台俳優で舞台演出家の一人。「29歳問題」は、2005年に自ら手がけ大成功した一人芝居「29+1」を映画化したもの(撮影/ザジフィルムズ/ポリゴンマジック提供)

「29歳問題」/対照的な人生を歩む二人のヒロインに共感してしまう人生応援物語。全国順次公開中 (c)2017 China 3D Digital Entertainment Limited

「29歳問題」/対照的な人生を歩む二人のヒロインに共感してしまう人生応援物語。全国順次公開中 (c)2017 China 3D Digital Entertainment Limited

 実は本作、アラサー女子の共感を呼んだだけではない。「私の前で涙を流す40代以上の男性もいて、私自身意外でした」とパン監督も驚くほど、男性客にも支持されたとか。誰もが自分の幸せを思い巡らせずにはいられない時代なのだろう。

◎「29歳問題」
対照的な人生を歩む二人のヒロインに共感してしまう人生応援物語。全国順次公開中

■もう1本 おすすめDVD 「花様年華」

「29歳問題」の舞台は2005年だが、至るところに1980~90年代の香港カルチャーの香りが充満している。

 クリスティが友人のために、ティンロの働くレコード店で購入したのは、ウォン・カーウァイ監督のサインが入った映画「花様年華」のポスター。「恋する惑星」や「天使の涙」をはじめ、カーウァイと撮影のクリストファー・ドイルがタッグを組んだ作品は、香港映画のイメージを一気にモダンに変えた。

「花様年華」はそんな2人が放った大人向け恋愛映画。主人公は新聞社勤めのチャウ(トニー・レオン)と、商社の秘書チャン(マギー・チャン)。マギーとトニーという最高のキャスティングで見せる大人の、既婚者同士の愛の行方に自分の鼓動が聞こえるほど緊張しながら見たことを思い出す。マギーが次々にまとうチャイナドレスの美しさはため息の連続。年齢を重ねるとこんな艶やかな女性になれるのか。そんな幻想さえ抱かせてくれた。息詰まる男女の愛と圧倒的な映像美に酔う。

◎「花様年華」
発売元:アスミック・エース
販売元:KADOKAWA
価格1500円+税/DVD発売中

(フリーランス記者・坂口さゆり)

AERA 2018年6月11日号


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