マキタスポーツ「“人参先輩”から学ぶ この文章がつまらない理由」 (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

マキタスポーツ「“人参先輩”から学ぶ この文章がつまらない理由」

連載「おぢ産おぢ消」

このエントリーをはてなブックマークに追加
マキタスポーツAERA#マキタスポーツ
マキタスポーツ/1970年、山梨県生まれ。俳優、著述家、ミュージシャンなど多彩な顔を持つ。スポーツ用品店だった実家の屋号を芸名に。著書に『すべてのJ-POPはパクリである』『一億総ツッコミ時代』ほか。映画「苦役列車」でブルーリボン賞新人賞受賞

マキタスポーツ/1970年、山梨県生まれ。俳優、著述家、ミュージシャンなど多彩な顔を持つ。スポーツ用品店だった実家の屋号を芸名に。著書に『すべてのJ-POPはパクリである』『一億総ツッコミ時代』ほか。映画「苦役列車」でブルーリボン賞新人賞受賞

この文章がつまらない理由(※写真はイメージ)

この文章がつまらない理由(※写真はイメージ)

 ある時、人参のことを1日考えてみたのである。自分が生まれるはるか前から存在している“人参先輩”には必ず意味があるはずだと。わかったのは「自分より人気がある」ことと「世間の役に立っている」ことだった。するとどうだろう、あれだけ苦手だった人参が美味しく食べられるようになったのだ。45歳のことだった。人生まだまだ生きてる意味があるなと思えた。

 エンターテインメントに置き換えてみる。

 作り手のせいにして「つまらない」だの居丈高にSNSなどで語っていやしまいか。「エンタメ飽食時代」にあって、つまらないのは自分が悪いからである。それより、自分を変えて、体調を整えてから見る方が良い。私は人参からそのことを学んだ。あなたが不味いと思うのは、あるいは、つまらないと感じるのは、「想像力がない」または、「ちゃんと腹が減っていない」からかもしれないじゃないか。

 質の高いサービスが当たり前の時代は、送り手より受け手が「感じ方を工夫する」に限る。

 さて、この文章がつまらないのは果たしてどちらのせいなのか? よく考えてほしい。

AERA 2018年6月4日号


トップにもどる AERA記事一覧

マキタスポーツ

マキタスポーツ/1970年、山梨県生まれ。俳優、著述家、ミュージシャンなど多彩な顔を持つ。子供4人。スポーツ用品店だった実家の屋号を芸名に。著書に『すべてのJ-POPはパクリである。』ほか。映画「苦役列車」でブルーリボン賞新人賞受賞。近刊に『越境芸人』(東京ニュース通信社)。『決定版 一億総ツッコミ時代』(講談社文庫)発売中。

関連記事関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加
あわせて読みたい あわせて読みたい