「カルチャーは言語の壁を軽々と超える。SNSという武器を持っている10代のインフルエンサーの“アンテナ”は世界とつながっている。日本では少子化が進んで人口比率は小さいが、世界規模でみれば、10代の可能性は計り知れません」

 もちろん、世代論で「個」の特徴を一括りにすることは不可能だ。ひとりひとりの環境、資質、努力などによって、感じ方や特性が大きく異なるのは当然といえる。

 だが、デジタルネイティブなZ世代は、大人の想像を超えて広い世界を知っている。無数の選択肢の中から自分の進む道を見極め、ひとたび彼らの内面のスイッチが刺激されれば、どんどん自分を伸ばし、周囲にも拡散していく。実に、頼もしい世代でもある。(編集部・作田裕史)

AERA 2018年5月21日号より抜粋