メーガンはダイアナ元妃を敬愛しているといわれる。ダイアナファッションを積極的に取り入れ、元妃が打ちこんだ人道活動にも意欲を見せる。

 隙のない完璧な気遣いを見せるメーガンだが、これに冷や水を浴びせたのが、ダイアナ元妃の伝記本で知られる作家アンドリュー・モートンだ。

 4月発売の新作『メーガン:ハリウッド・プリンセス』で彼女の冷淡さを暴露している。前夫、トレヴァー・エンゲルソンとの結婚は2年ほどで終わったが、メーガンはその際、封筒に入れた婚約指輪と結婚指輪を書留郵便で送り付けただけだった。彼女がテレビ番組のレギュラー役を得て、撮影地のカナダ・トロントに越してから間もなくのことだった。彼女のキャリアの発展を喜び支えたトレヴァーにとっては青天の霹靂で、怒りはいまも収まっていないと紹介されている。

 早くも式後の彼女の変化を懸念する声も上がる。

 英国在住のある女性作家は、「メーガンは王室から脱走するだろう」と指摘する。前の結婚をあっさり捨てたように、結婚式の興奮状態から覚めたら、王室生活の退屈さに耐えられなくなると言う。

「メーガンは王子との結婚のために多くのことを手放した。なんでもできた、かつての自由が恋しくなり、王室での毎日に嫌気が差すのは目に見えている」

 と“予言”する。

 メーガンの全方位気遣い外交、過剰ともいえるロイヤルへの適応ぶり、ダイアナ元妃への強い傾倒ぶりが逆に不安だという声も上がる。そのうちバーンアウトしたり反動が出たりするのではないか。「3年後には離婚してハリウッドに戻り、金持ちアメリカ人と結婚する」ともささやかれる。「そのときは、ハリーをあまり傷つけないで」と王子のショックを案じる声も出ている。(文中一部敬称略)(ジャーナリスト・多賀幹子)

AERA 2018年4月30日-5月7日合併号

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多賀幹子

多賀幹子

お茶の水女子大学文教育学部卒業。東京都生まれ。企業広報誌の編集長を経てジャーナリストに。女性、教育、王室などをテーマに取材。執筆活動のほか、テレビ出演、講演活動などを行う。著書に『英国女王が伝授する70歳からの品格』『親たちの暴走』など

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