こうした高齢まで加入できる保険では、健康状態にかかわらず、職業告知のみで加入できる商品が多くなっています。

 一方で、自動車保険や火災保険、個人賠償責任保険のような損害保険は何歳になっても加入できます。

Q3保険と共済では何が違うの?

 かつてわが国には設置の根拠となる法律が存在しない共済、いわゆる「無認可共済」が存在していました。

 共済とは保険と同じように保障を提供する仕組みです。そして、無認可共済は文字通り認可を受けることなく設立できた共済のことです。数多くの無認可共済が乱立し、なかには多くの契約者が被害を受けるような事件も発生してしまいました。

 そのため、これら無認可共済を法の枠内に組み込むことで規制対象とし、契約者を保護しようと、2006年の改正保険業法施行により導入された制度が「少額短期保険」です。

 保険は不特定多数の人を対象に募集できますが、共済は組合員などの仲間しか加入できません。現在でも根拠法が存在する「認可共済」には多くの人がお世話になっています。全労済、CO・OP共済、都道府県民共済、JA共済などが有名です。

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