舞台表現の裏側を語る(※写真はイメージ)
舞台表現の裏側を語る(※写真はイメージ)

 関ジャニ∞の丸山隆平主演で2017年に映画化された「泥棒役者」が舞台になる。もともとは西田征史作・演出の舞台として06年に初演。西田が自らメガホンを取って映画化し、今回は丸山にとって事務所の先輩、東山紀之を迎えて舞台が生まれ変わる。

 舞台では、モジャモジャ頭の元泥棒が関ジャニ∞の丸山隆平(34)。マッシュルームカットの絵本作家が少年隊の東山紀之(51)。元泥棒は昔の仲間に脅されて忍び込んだ豪邸で、自分の正体を隠すためさまざまな人物を演じる羽目に陥る。新作のアイデアに悩む絵本作家とのかみ合わないやり取りなど、見どころいっぱいのコメディーだ。

丸山隆平:僕が東山さんのマッシュ姿を最初に見たのは、パンフレット撮影の時。撮影は別々で生マッシュではなかったんですが、写真を見せていただいて「おぉ!」と(笑)。

東山紀之:コメディーは、見ている人たちやファンの人たちが抱く僕のイメージを裏切ることができるので気持ちいい。今回は、東山がこんなことするんだ、と感じていただける良いチャンスだと思っています。それに、ああいうカツラを被るとね、やる気が出る(笑)。髷(まげ)もそうだけど、扮装することで役になりきれる。マルはモジャだもんな。

丸山:映画の時は実際に自分の髪を巻いていたので、むちゃむちゃ大変だったんです。今回はどうなるのか、とても気になっていて。僕たち二人、普段とは全く違いますけど、他のキャストさんも……。

東山:アクは強いね。皆さん負けじと役を作ってくるから。西田さんの脚本がきちんとできているので、僕は笑わせるということはあまり考えてない。舞台の上で起こっている出来事を感じてもらうために、細部まできちんと練りこんでいって、お客さまにボールを渡したい。結果、面白かった、おかしかったとなってくれればそれに越したことはないと思っています。

丸山:ジュニア時代は、目先の笑いがほしくて。「同じことを毎日きっちり」の難しさと大切さを知らなかったので、アドリブを言ったり、目の前にいる人の笑いを取りにいったりしました。今回は物語をしっかり進めて、その中で笑いとか感動とか、何か感じていただけるものがあればいいなと思っています。

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丸山隆平が勝ち取ったものは…