損保ジャパン日本興亜ひまわり生命が18年4月に販売を開始した収入保障保険「リンククロス じぶんと家族のお守り」は、契約時に喫煙習慣の有無、BMI、血圧など健康体の基準を組み合わせた四つの区分に応じて保険料を決定する商品だ。健康体で非喫煙者であれば、そうでない場合に比べて最大33%保険料が安くなる。

 契約時に最安にならなかった場合でもメリットはある。その後禁煙に成功したりBMIや血圧の数値が改善したりして基準を満たせば、保険料を引き下げたり、加入時からの保険料差額相当額を祝い金として受け取ることができるので、健康増進の動機づけになることも期待できる。

 第一生命が18年3月に発売した新商品「ジャスト」では、たとえ健診の結果が良好でなくとも、健康診断書などを提出するだけで保険料が割引となる「健診割」を導入した。同社が保有する1千万人の契約者のビッグデータを分析したところ、健診を受診した人としていない人の間で、死亡や3大疾病の発生率に有意な差があることが確認されたという。健診の結果が条件を満たせばさらに割引となるが、健康に対する意識が高いというだけで優遇する点で興味深いしくみだ。

次のページ
一方、住友生命は…