“私鉄車両”が図書館に 清掃では「鉄道ファンでも触れない所に触れる」 (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

“私鉄車両”が図書館に 清掃では「鉄道ファンでも触れない所に触れる」

このエントリーをはてなブックマークに追加
片野田斉AERA

現在の車両は2代目。正式名称クハ1101形(Tc2)で、2000年2月まで現役だった(撮影/報道写真家・片野田斉)

現在の車両は2代目。正式名称クハ1101形(Tc2)で、2000年2月まで現役だった(撮影/報道写真家・片野田斉)

蔵書は約5千冊。絵本が6割、残りが幼年童話。開館日は水曜、土曜の週2日で水曜は10~12時、14~16時半、土曜は14~16時半(撮影/報道写真家・片野田斉)

蔵書は約5千冊。絵本が6割、残りが幼年童話。開館日は水曜、土曜の週2日で水曜は10~12時、14~16時半、土曜は14~16時半(撮影/報道写真家・片野田斉)

 世はデジタル時代。何が子どもの心を惹きつけているのか。

「ネットやゲームは自分の興味のあるものを手っ取り早く差し出してくれるが、本はページをめくると『これなんだろう』という思いもよらないものと出合う。そこが本の優れている点じゃないでしょうか」(小椋さん)

 ただ、運営は楽ではない。市から年24万8千円の補助金は出るものの、車内は冬は寒く、夏は暑い。光熱費で3割ほどが消える。本も年100冊ほど購入するが、中古本も活用。25人いる運営ボランティアの中には親子2代で務める人もいるが、年齢的に親や夫の介護で時間がとれなくなるスタッフも多い。やり繰りしながら続けているのだ。

「車体の魅力だけでなく、やっぱり子どもたちに優良な本を届けようね、とスタッフと確かめあってます」と小椋さん。さまざまな想いも乗せ、電車図書館はこれからも走り続ける。(報道写真家・片野田斉)

AERA 2018年4月2日号


トップにもどる AERA記事一覧

関連記事関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加
あわせて読みたい あわせて読みたい