そこで「地方物産展のプロレス版」として企画したのが「プロレス戦国時代 群雄割拠 其の一」だ。2017年8月に後楽園ホールで開催。東京のファンには個性あふれる地方のプロレスを見てもらいたい。おそろいのTシャツを着て東京まで応援に来る地元ファンには「おらが団体」を誇らしく思ってほしい。佐々木さんの思いは共感を呼び、大きな話題になった。

 次は勝敗にこだわろう。17年12月に「其の二」を開催。山形県の「プロレスリングDEWA」から沖縄の「琉球ドラゴンプロレスリング」まで6団体がトーナメント方式で激突。琉球ドラゴンプロレスが優勝した。

 日程は未定だが第3弾を計画中だ。テーマは「新たなスター誕生」だという。

「岩手で活動していたサスケさんがスターになったように、すごい選手を発掘してやろうと思っています」

 佐々木さんの団体は地元・茅ケ崎の商工会に入って祭りに参加したり、小学校の体育館にリングを組んで、道徳の時間にプロレスでいじめ防止を訴えたりするなどの活動もしている。

 東京から新幹線で約40分の栃木県小山市。「群雄割拠」で注目を集めたEAGLE(イーグル)プロレス・プロモーションは、みちプロと同じ92年からこの町を拠点に活動している。

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