●東京海上日動火災保険社長 北沢利文(きたざわ・としふみ)


(1)真田昌幸 
幸村の父。大胆な戦略と決断力が必要とされるなか、強い使命感により、最後まで生き残った。現在の会社経営に通じる
(2)明治維新 
欧米の大国並みに発展させたいという強い思いにかられた多くの志高い若者が自ら欧米に渡り、制度を貪欲に学び、日本に根づかせた
(3)『竜馬がゆく』(司馬遼太郎)
もっとも感心しているのは薩長同盟。経営においても、志ある企業同士が互いに連携し、革新的なイノベーションの実現に向けて真剣に努力することが必要だ
(4)坂本龍馬 
強い信念と明確なビジョンを持って、困難なことにも挑戦し続けなければ変化の激しい
時代で生き残っていくことはできない
(5)孟子の言葉「至誠天に通ず」

●三菱ケミカルホールディングス社長 越智 仁(おち・ひとし)
(1)(4)坂本龍馬 
これまでと全く異なる考え方を持ち、世の中をその方向にいかに導いていくかに心血を注いだ人物。新たな考えを打ち出し、周囲を巻き込んで行動を起こしていくことは現代の会社経営にも通じる部分がある
(2)明治維新
(3)『坂の上の雲』(司馬遼太郎) 
明治という激動の時代、人の考え方や文化が大きく変わる中で、明治維新や日露戦争といった歴史的局面における人々の心情や動きが緻密に表現されている。今まさに日本は、さまざまな科学技術が加速度的に進化する中で、明治の人々と同様に新たな挑戦に取り組んでおり、学ぶべきところが多い
(5)直接的に参考にすることはない

(編集部・江畠俊彦)

AERA 2018年3月12日号より抜粋