本展覧会のプロデューサー・重藤瑠衣さん(パルコ)は、当初、別々の個展を考えていたが、二人の間柄を知り、「二人展」に切り替えたという。

「二人の関係性を展覧会にも反映させたいと思い、事前に互いの作品や人物についてお聞きするインタビューや対談をおこないました。対話のなかで語られた、お互いへの言葉や思い出をもとに、展示内容や構成を組み立てました。ファンの皆さんには、『作家から見た作家』という視点を通して、新しい『くらもちふさこ』『いくえみ綾』を読み解いていただけるようになっていると思います」(重藤さん)

(ライター・矢内裕子)

AERA 2018年2月26日号より抜粋