四国の秘境で古民家民宿を営む米国人、「仙人のような暮らしだ」と衝撃 (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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四国の秘境で古民家民宿を営む米国人、「仙人のような暮らしだ」と衝撃

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柳堀栄子,守田直樹AERA
アレックス・カー/1952年、米国生まれ。東洋文化研究者。イェール大学日本学部卒業後、慶應義塾大学国際センターで日本語研修。書や古典演劇、古美術など日本文化の研究に励む(写真:アレックス・カーさん提供)

アレックス・カー/1952年、米国生まれ。東洋文化研究者。イェール大学日本学部卒業後、慶應義塾大学国際センターで日本語研修。書や古典演劇、古美術など日本文化の研究に励む(写真:アレックス・カーさん提供)

徳島県三好市祖谷にある茅葺き屋根の古民家を改修。1棟貸しの宿泊施設として再生した(写真:アレックス・カーさん提供)

徳島県三好市祖谷にある茅葺き屋根の古民家を改修。1棟貸しの宿泊施設として再生した(写真:アレックス・カーさん提供)

 しかし、最近の京都では古い街並みをどんどん壊し、ビジネスホテルをつくっています。世界遺産に登録された岐阜県の白川郷には大型観光バスがとめられる駐車場が整備されました。観光業は諸刃の剣。間違った方向に進むと自然や街、そして文化を壊してしまうのです。

 観光地には、環境への影響を最小限に抑える配慮が求められます。イタリアの旧市街地では車の進入は禁止。観光客は歩いて街中を回るため、お店の人と会話をしながら買い物を楽しんだり、カフェで休んだりして街に活気が生まれています。

 長野県の小布施は、景観に力を入れている自治体です。景観を損ねる看板を撤去し、美しい田園の風景を蘇らせました。こういった大掃除が、これから各地で始まるかもしれません。面白いことに、古い街を整備すると、若者がそこに住みたいと希望して来るといいます。多くの人がまだ気づいていないかもしれませんが、すぐそこにある景観を壊さないことこそ、観光業に求められているのです。

(編集部・柳堀栄子、ライター・守田直樹)

AERA 2018年2月19日号より抜粋


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