女性たちはなぜ山へ向かうのか (※写真はイメージ)
女性たちはなぜ山へ向かうのか (※写真はイメージ)

 修行中、話せるのは「受けたもう」という言葉だけ。厳しい修行なのにリピーターも多い。女性たちはなぜ山へ向かうのか。 

 出羽三山神社では、女性を対象にした修行が行われている。こちらは「神子(みこ)修行」と呼ばれ、出羽三山御開山1400年を迎えた1993年に「女性にも修行の道を開く」として創設された。今や出羽三山神社の重要な行事の一つとなっている。

 毎年9月6日から3泊4日の羽黒山中の吹越籠堂を道場に、禊・勤行・山駈けと修行は厳修される。神子修行が始まった経緯について、出羽三山神社企画弘報室室長の吉住登志喜さんにうかがった。

「男女雇用機会均等法をはじめ、世間で女性の社会進出の機運が高まってきたこと、また信者や一般の女性の方の修行を希望する根強い声を反映する形で始まりました」

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