現在約400案件が掲載されていて、買い物でたまったTポイントでも気軽に寄付ができます。これもネット企業ならではだと思っています。お金を集めるにはクラウドファンディングという方法もありますが、参加者は多くても千人規模。Yahoo!ネット募金では1万人を超える案件も多々あります。

 ネット募金という場は、多くの人に課題の存在を知ってもらう役目も果たしているのではないでしょうか。

 私たちのプラットフォームを活用する団体と私たちが直接会う機会も多いですね。これだけ日常的にNPOと接点を持っている企業は珍しいかもしれません。ヤフーが、非営利団体やソーシャルビジネスに取り組む企業が集まる「新公益連盟」の賛助会員になったのも、社会の課題に対して敏感でありたいからです。

 三つ目は「SEMA(シーマ)」の取り組みです。民間企業20社とNPO6団体が連携し、災害時に必要な物資やサービスをワンストップで提供できる体制を平時からつくっておこうというもので、ヤフーが声をかけて2017年に始めました。

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