撮影現場では完璧主義。納得がいくまで何テイクも撮り直す、共演者泣かせで知られる。
「実はパニック障害を抱えていて、パニック発作が起きたらどうしようと神経質になってしまうから」
と本人は言うのだが。
今回はCGを駆使したアクションシーンにも挑戦した。
「うん。でも僕がいま、若手俳優だったらアクションヒーローものの撮影を楽しめるかどうか疑問だな。CGがなくても、人間と人間のコミュニケーションだけで十分楽しい映画が撮れた時代が懐かしいね」
やや懐古風の発言はしばらく前にささやかれた引退説を思い起こさせる。やりたい役に巡り合わなかったのだろうか。
「というか、そもそもやりたい役なんてないんだよ。僕のやる気のなさは知られてると思うけど、『死ぬ前に一度はハムレットを演じたい』とかも全然ない。脚本が面白ければ引き受ける。それだけだよ」