「そのために、例えば食物繊維を豊富に摂ることを勧めています。腸には多様性が必要ですし、菌たちの能力を伸ばすためにも、彼らの活動の元となる食物繊維は重要ですよね」(同)

 聞けば、こうした菌を利用した体質改善は、当然ながら「一日にしてならぬ」もの。正月太りを解消するというような緊急案件には、どう考えても向かないことが分かった。
 
 ならば。腸活の手始めに、小林院長が患者さんにも勧めている「健美腸ファスティング」というプログラムを先生の著書を参考にやってみることにした。

 こちら、消化器をいったん休ませ、リセットすることで、腸内環境の改善などを目指す“プチ断食”のようなもの。期間中は食事の代わりに、豆乳と甘酒、プロテインを混ぜた手作りドリンクを中心に摂取する。

 実は豆乳が苦手なため、選んだのは一番短い「2日間コース」。初日は手作りドリンク(または野菜とヨーグルトのスムージー)で3食。2日目は回復期で、朝から豆腐、納豆、フルーツなどをよく噛んで。おかゆで昼をすませ、最後は再び手作りドリンクでシメる。

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