「ロボット同士が責任のなすり合いをするんだ。『全部お前のせいだ!』って。機械なのに!わがままなプリンセスを命がけで救おうとしたら、乗ってきた宇宙船がボロいと言われたり、救出作戦に『これを計画って呼ぶの? 銃をよこしなさい!』っていちゃもんつけられたり。ヒーローが滑稽に見えるところもいいんだ」

 最後に聞いた。世界中で知られるキャラクターの一人を演じるってどういう気分ですか?

「みんなが僕のことを知っていて個人的な話をしてくれる。『スター・ウォーズ』が病気を乗り越えるのにどれほど役立ったか、精神的に成長できるきっかけになったか、なんてね。顔はすぐ割れちゃうけれど、世界中の人と友達になれる。これってすごいこと。ルークがいちばんみんなに近い存在なんじゃないかな。ハン・ソロはシニカルでギャンブラーで女たらし。プリンセスはセレブだからね」

(ライター・山本航)

AERA 2017年12月25日号より抜粋