トップ1割になれる強みはあるか？　副業で勝ち組になるためのポイントとは

　副業を解禁する企業が増えてきている中、副業を考える人材系ベンチャーの男性（30）の悩みに、お金のプロであるファイナンシャルアカデミーグループ代表の泉正人さんが答えた。

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泉：副業を考えたきっかけは？

相談者：25歳のとき、友達をまねて外国為替証拠金取引（FX）を始めました。会社をやめてFXだけで生活をしていた時期に、最低限、家があれば生きていける、精神的安定のために家賃を払わない状態を目指そう、と思ったんです。

泉：だから、35歳までに東京と北海道に現金で家を買うのが目標、と。東京の家は、いくらくらいでどんなイメージ？

相談者：7千万円くらいで郊外の一軒家、新宿まで90分以内。

泉：八王子より先くらいですかね。具体的にそのエリアの家の価格を調べたことあります？

相談者：具体的には何も。

泉：八王子の先のエリアの一軒家で新築だと、大きさにもよりますが、2千万円台からあります。相当大きくても4千万円。

相談者：そうなんですか。全然リサーチしていませんでした。

泉：「安定したい」という目的なら、不安が解消できる金額を具体的にすると、もっと楽になりますよ。ひとつの目標として3年で3千万円貯めるとしましょう。そのために何をするか逆算する。本業では無理ですか？

相談者：年収は400万円台です。今後上がるとは思いますが、1千万円まではいかない。副業のほうが稼ぎやすいという実感です。勉強もしていたので。

泉：それで投資をメインに、ということですね。投資資金を含めて貯金はどれくらいですか？

相談者：1千万円ちょっとです。

泉：3年で3千万円に増やすには、年間約50％のリターンを得られる投資をするか、年間700万円貯金できる何かをするか。

相談者：日経225オプション取引を勉強していますが、難しくてまだお金は入れていません。

泉：投資の世界は上位1割の人が9割の収益を得ています。オプション取引でもFXでも株でも、トップ1割に入らなければ増やすことができない。9割に入っちゃうとマイナスになることもあって、厳しいですよ。