冷戦時代の核シェルターを改造した地下データセンター(スウェーデンのストックホルム市内) (c)朝日新聞社
冷戦時代の核シェルターを改造した地下データセンター(スウェーデンのストックホルム市内) (c)朝日新聞社

 北朝鮮による核実験や弾道ミサイル発射と並び、新たな脅威として注目を集める「電磁パルス(EMP)攻撃」。もし、攻撃を受ければ、瞬時に電気系統を破壊しインフラが停止。復旧までに数年かかるほど甚大な被害が予想される。

 一方で、備えと心構えを万全にしておけば、パニックに陥らないで済むし、被害見積もりも細かにする必要はないという。2年以上前からこの攻撃の危険性を指摘していた元陸上自衛隊化学学校長の鬼塚隆志氏はこう語る。

「何がどれぐらい被害を受けるのかではなく、全部やられてしまうのですから、復旧を最優先ですべき重点インフラから書き出せばいい。個人レベルでは、常々懐中電灯を携帯するのは大事ですね。それと、移動手段として自転車は役に立ちます。EMPで壊れませんから。食料も1週間分確保していれば、3週間ぐらい食いつなげます。水だっていたるところに井戸がある」

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