大泉:私は北川さんが美しいからどうしても怖いというイメージがあった(笑)。怖いというか、つんけんしているとか、そんなイメージで入りましたけど本当にすばらしかった。一番感心したのは挨拶。きちんとした挨拶ができる賢い人だと。私なんて適当に失礼なことを言って笑わすことしか考えてないですから。

北川 ありがとうございます。

大泉:ところで今回は「命を燃やせるもの」という言葉が鍵になっていますが、北川さんにとっては何ですか?

北川:仕事です。毎日燃やしてますよ(笑)。映画でもドラマでもいつも私を待ってくださる方がいる。その方々のために、オファーされた作品は何でもやってきました。これからもそうしていくのかなという気がします。あとは結婚もしたので、仕事と家庭のために一生懸命やっていければと思っています。

大泉:終盤でマリが目にいっぱい涙をためて「助けて」と言うシーンは迫力がありましたからね。私が言われたら、それこそ北川景子のために命を燃やす。撮影中も言ったよね。「私はあなたのために生きます」って。

北川:はい、撮影後もLINEで何度か「これからは北川景子のために生きます」と(笑)。

大泉:札幌の宣伝キャンペーンに「一緒に行けないことが悔しい」と連絡をくださったのには感動しましたよ。北川さんは本当にすばらしい女優さん。また出てほしいなぁ。

北川:マリが生きていれば、ですかね(笑)。

大泉:いやいや新たにでもぜひ。何しろ私は、名だたる俳優さんたちを集めて最後に犯人を言い当てるまでこのシリーズを続けますから(笑)。
(構成/フリーランス記者・坂口さゆり)

AERA 2017年12月4日号