『はいからさん』復活の舞台裏 原作と画風を変えた深い理由 (2/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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『はいからさん』復活の舞台裏 原作と画風を変えた深い理由

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矢内裕子AERA
「劇場版 はいからさんが通る 前編~紅緒、花の17歳~」は、全国で公開中 (c)大和和紀・講談社/劇場版「はいからさんが通る」製作委員会

「劇場版 はいからさんが通る 前編~紅緒、花の17歳~」は、全国で公開中 (c)大和和紀・講談社/劇場版「はいからさんが通る」製作委員会

おてんばな主人公・紅緒が木から落ちる、印象的な冒頭の場面。紅緒を許婚の少尉が受け止めて助ける (c)大和和紀・講談社/劇場版「はいからさんが通る」製作委員会

おてんばな主人公・紅緒が木から落ちる、印象的な冒頭の場面。紅緒を許婚の少尉が受け止めて助ける (c)大和和紀・講談社/劇場版「はいからさんが通る」製作委員会

 昨年は萩尾望都『ポーの一族』の新作が40年ぶりに発表され、美内すずえ『ガラスの仮面』が連載40周年を迎えるなど、最近、70年代の少女マンガの話題に事欠かない。

「70年代に幼少期、青春時代を過ごした世代が、若い人たちに当時の作品の素晴らしさを伝えたいと思っているところに、現在の職歴や社会的なポジションが合致したんでしょうね。いわば作品との出合いと現在の状況がうまく巡りあった」(松田さん)

 名作少女マンガのメディア展開が話題になるのは、かつての読者が長じて会社組織で決定権のあるポジションを得る年代になったことも関係しているようだ。

 今回のアニメで目を引くのは、絵柄がガラリと変わっていることだ。オールドファンは驚くかもしれないが、原作者の大和和紀さんは「原作を知らない若い世代にとっては、現代的な絵柄のほうがいいと思った」と語る。

 多くのファンを持つ作品の画風を変えるのは、難しかったのではないか。

「はつらつとした雰囲気の女性と魅力的な線の男性を描けること。同時に、男性にも女性にも媚びない絵を描ける方ということで、キャラクターデザインを西位輝実さんにお願いしました。西位さんの持つエッセンスをベースにしたラフスケッチをもとに、大和先生と制作陣の打ち合わせで生まれたのが、今回のキャラクターデザインです」(松田さん)


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