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玄侑宗久に聞く現代の“死に方” 商品化する「宗教」と個人化する「死」とは

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AERA#終活

玄侑宗久(げんゆう・そうきゅう)/1956年生まれ。慶應大学卒業後、様々な仕事を経て僧侶に。2001年に「中陰の花」で芥川賞受賞(撮影/白岩大和)

玄侑宗久(げんゆう・そうきゅう)/1956年生まれ。慶應大学卒業後、様々な仕事を経て僧侶に。2001年に「中陰の花」で芥川賞受賞(撮影/白岩大和)

 慶應大学卒業後、様々な仕事を経て臨済宗の僧侶に。僧職を続けながら執筆活動を行い、2001年に「中陰の花」で芥川賞を受賞した玄侑宗久氏が、「現代に生きる人は先のことを決めすぎる」と「死」をも個人化する状況に疑問を呈する。

*  *  *
 全てが商品化されていく風潮のなかで、死の周辺の事柄も見事に商品化されてきました。「直葬」「家族葬」「火葬儀」「墓じまい」など、じつにうまい言葉を考えつき、パッケージ化に成功したと言えるでしょう。Amazonによって僧侶の派遣までが商品化され、今や宗教儀礼さえ市場資本主義の対象に組み込まれてしまったかに見えます。

 一方で現代人はパソコンの影響か、シミュレーションして未来を想定することを普通に行うようになりました。「先のことはわからない」と、震災を経験して痛感したはずなのに、日常を取り戻すとすぐまた細々(こまごま)と計画を立て、想定内に未来を収めようとします。


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