東京海上日動火災保険も、空室や家賃値引きのリスクを最大2年間補償する保険商品を発売。おはらい、供養にかかる費用も補償対象だ。17年度上期の契約件数は、対前年比で約180%の伸び率という。

 入居者向けの生命保険もある。エクセルエイド少額短期保険が昨年4月から販売している孤独死対象の生命保険「普通保険ミニ」。一般の生命保険金の受取人は配偶者か二親等以内の親族に限定しているのがほとんどだが、その縛りがないのが特徴だ。

 10万円単位で保険金額の設定が可能。50万円だと、60歳男性で月876円の負担で済む。

「生命保険といえば、かつては残された家族のために入るものでしたが、今は身寄りがないからこそ入っておかないと、という時代です」(営業部)

(編集部・渡辺豪、野村昌二、小野ヒデコ)

AERA 2017年11月20日号

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渡辺豪

渡辺豪

ニュース週刊誌『AERA』記者。毎日新聞、沖縄タイムス記者を経てフリー。著書に『「アメとムチ」の構図~普天間移設の内幕~』(第14回平和・協同ジャーナリスト基金奨励賞)、『波よ鎮まれ~尖閣への視座~』(第13回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞)など。毎日新聞で「沖縄論壇時評」を連載中(2017年~)。沖縄論考サイトOKIRON/オキロンのコア・エディター。沖縄以外のことも幅広く取材・執筆します。

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野村昌二

野村昌二

ニュース週刊誌『AERA』記者。格差、貧困、マイノリティの問題を中心に、ときどきサブカルなども書いています。著書に『ぼくたちクルド人』。大切にしたのは、人が幸せに生きる権利。

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