いざという時のために収入を保証してくれる「就業不能保険」。販売は好調だという(撮影/編集部・常富浩太郎)
いざという時のために収入を保証してくれる「就業不能保険」。販売は好調だという(撮影/編集部・常富浩太郎)

 未婚者や子なし世帯、LGBTなど、生き方の多様化にともなって、保険にも様々なタイプが登場している。

 核家族化や晩婚化が進み、生涯未婚率も上昇する中、現役世代の生活も常にリスクと隣り合わせだ。病気やケガで突然働けなくなったり、家事ができなくなったりしたとき収入を保証してくれる「就業不能保険」が若い世代を中心に注目されている。

 今年10月、日本生命保険は「もしものときの…生活費」を発売。1カ月間で販売件数3万件を突破。契約者の約6割が30、40代で男性加入者が約7割を占める。

「社会的ニーズの高まりを感じ、1年で開発しましたが、予想を上回る件数です」(広報部)

 同社のアンケートでは、病気やケガで入院や自宅療養をした人の2割強が2カ月以上の休職を余儀なくされている。同商品は精神疾患や3大疾病などを含む広い保障範囲や、専業主婦の加入も可能な点が特徴だ。

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野村昌二

野村昌二

ニュース週刊誌『AERA』記者。格差、貧困、マイノリティの問題を中心に、ときどきサブカルなども書いています。著書に『ぼくたちクルド人』。大切にしたのは、人が幸せに生きる権利。

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渡辺豪

渡辺豪

ニュース週刊誌『AERA』記者。毎日新聞、沖縄タイムス記者を経てフリー。著書に『「アメとムチ」の構図~普天間移設の内幕~』(第14回平和・協同ジャーナリスト基金奨励賞)、『波よ鎮まれ~尖閣への視座~』(第13回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞)など。毎日新聞で「沖縄論壇時評」を連載中(2017年~)。沖縄論考サイトOKIRON/オキロンのコア・エディター。沖縄以外のことも幅広く取材・執筆します。

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