「薩摩屋敷に社員食堂は?」 林真理子、「西郷どん」執筆のために勉強会

北條一浩AERA#ドラマ
 2018年1月からスタートする大河ドラマ「西郷(せご)どん」。原作者の林真理子さんにとっては、『正妻 慶喜と美賀子』に続いての「幕末もの」となる。

「『正妻~』が楽しく書けたことに加えて、幕末の資料も家にいっぱいあるし、また何かできないかとは考えていました。そんな折、歴史学者の磯田道史先生が西郷隆盛を林さんが書いたらおもしろいと言ってくださったんです」

 西郷に関する資料や本は山ほどあるが、1人で消化するには限界がある。林さんは『正妻~』の時と同じく「チーム方式」を採った。

「私と編集者など5人くらいのチームを組み、毎月、学者さんを招いて勉強会をしていました。鹿児島や奄美大島にも何度も取材に行かせてもらい、本当に恵まれた環境で執筆できたと感謝しています」

 勉強会の場では、素朴な疑問をぶつけていったという。

「薩摩屋敷には社員食堂みたいなものはあったんでしょうか?とか、普段されないような質問ばかり私がするんですが(笑)、すぐ調べてくださいます。当時の天皇は人前に出る時、おしろいやお歯黒、頬紅をつけていたわけで、そもそも私、みんなほんとに、この人のために戦うことにためらいはないのか? と思っていたんです。尊王攘夷思想は天皇制というシステムを愛しているわけで個人は関係ない、と専門家の方々は説明されますが、そういうのもわかったような気にならないようにしていました」

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