リベラルか保守かという政治的立ち位置であっても二極化が進む。平均的な民主党支持者よりもリベラル傾向が見られる共和党支持者の割合は、94年で共和党全体の36%だったのが、04年には30%、17年には、わずか5%まで落ち込んだ。平均的な共和党支持者よりも保守傾向がある民主党支持者の割合も、94年は全体の30%、04年には32%だったのが、17年には、わずか3%に急減。ウォルターズさんのような政治的中道がほとんどいなくなり、分断が進んでいることが分かる。同調査でのトランプ氏の支持率は39%だった。

 Pewリサーチセンターは今回の調査結果を踏まえ、「基本的な政治的価値観の分断は、オバマ政権下で記録的なレベルに達し、トランプ政権の最初の1年で、さらに拡大した」と総括した。

 分断はトランプ大統領就任によって起きたのではなく、オバマ政権下で深刻化したという見方は、米国では新しくない。歴史的な黒人初の大統領だったオバマ氏は、ノーベル平和賞を受賞するなど国際的な評価は高い一方で、米国内では厳しい批判が根強くある。

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