AbemaTVの制作局長が“炎上”よりも「こわい」と感じるものは…

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AbemaTVの制作局長が“炎上”よりも「こわい」と感じるものは…

サイバーエージェント執行役員 AbemaTV編成制作本部制作局長 谷口達彦さん(34)/放送作家の鈴木おさむさんから薦められた番組をすべてチェックするのが日課(撮影/編集部・竹下郁子)
 インターネットへの露出が一切なかった稲垣吾郎さん、草なぎ剛さん、香取慎吾さんの3人が、事務所退所後の初共演の場に選んだのが、AbemaTV。この番組の実現に代表される「突破力」の源泉は何なのか。

【写真】斬新な意見が飛び交うトンガリスト会議の様子はこちら

 エポックメイキングになるような特番で視聴者を集め、その翌日に「尖(とが)った」レギュラー番組をきっちりと放送して視聴習慣を定着させる。その「ループ」をつくることで、AbemaTVは開局から1年半で1週間の視聴者452万人という数字にたどり着いた。

「エポックメイキングな特番」の一つは、2017年5月に放送した「亀田興毅に勝ったら1000万円」。ホスト、ユーチューバー、高校教師、元暴走族総長といった素人が、引退したとはいえプロボクサーの亀田興毅に挑戦するというものだ。番組が発表されるとネットの掲示板を中心に「ヤラセじゃないの」「ゲスい」などと炎上したが、中止にはしなかった。視聴者データを細かくとり、SNSでの反響もチェックしているが、

「参考にしても、うのみにはしません。既存メディアと違ってまだ『視聴習慣』が根付いていないAbemaTVにとって一番こわいのは、無反応や無関心。万人に好かれなくてもいいから特定の誰かを熱狂させたいんです」

 と同局のオリジナル番組を統括する編成制作本部制作局長の谷口達彦さん(34)。

 そうして突き進んだ結果、サーバーが一時ダウン。視聴数1420万という驚異の数字をたたき出した。

 この企画を生んだ「トンガリスト会議」を取材した。

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