「もう幼稚園に行くしかないのかな。でも、有料でお迎えを頼まないと」(女性)

 目黒区に住む別の女性(37)も、怒りをあらわにする。

「国は、雇用保険法を改正して育休を最長2年までとするなど、なるべく家庭で子どもを見るように仕向けているのに、0歳児でなければ保育園には入れない。足並みの不一致は迷惑以外の何ものでもありません」

 長男(2)と次女(0)は認証園に通うが、やはり2歳児までが対象の園。苦肉の策で、11月から長男を小規模認可園に転園させる申請をした。4月に5歳までの認可園に入れたとしたら、長男は5カ月のあいだに2度も転園することになる。結局、子どもにしわ寄せが及ぶのだ。(ライター・越膳綾子)

AERA 2017年10月30日号