「苦しい時期もあった。それを乗り越えてここまできた姿を見せたい」

 ショートプログラム(SP)にはハリウッド映画「SAYURI」、FSにはプッチーニのオペラ「蝶々夫人」を選んだ。

 いずれも日本をテーマにした、「自分のいいところを一番見せられる」プログラムだ。

 昨季四大陸選手権優勝、世界選手権5位の三原は10月7日、6選手のFSで日本・北米・欧州が争う団体戦ジャパンオープンで、非公認ながら自己ベストを上回る147.83点を出した。技術点ではメドベージェワを0.22上回り、表現面でもう一皮むければトップ選手とも戦える。今季のSPは、昨季とはイメージの異なる「リベルタンゴ」だ。

「表現の部分では挑戦。それを達成して、五輪につながるようにしたい」(三原)

(朝日新聞スポーツ部・浅野有美、後藤太輔)

AERA 2017年10月23日号より抜粋