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見るより着て感じる障害者の世界 横浜でパラトリエンナーレ開催

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福光恵AERA

左から真鍋大度さん(クリエイティブディレクター)、森永邦彦さん(エコーウェア)、石橋素さん(テクニカル・ディレクション)、和田夏実さん(制作)。ここに檜山晃さん(プロジェクト・アテンド)が加わり、「echo」プロジェクトが進められた(撮影/横関一浩)

左から真鍋大度さん(クリエイティブディレクター)、森永邦彦さん(エコーウェア)、石橋素さん(テクニカル・ディレクション)、和田夏実さん(制作)。ここに檜山晃さん(プロジェクト・アテンド)が加わり、「echo」プロジェクトが進められた(撮影/横関一浩)

横浜市中区の「象の鼻テラス」屋上に組み上げられた体験空間のイメージ図。ヨコハマ・パラトリエンナーレ2017の第2部として、10月7日(土)~9日(月・祝)に開催される

横浜市中区の「象の鼻テラス」屋上に組み上げられた体験空間のイメージ図。ヨコハマ・パラトリエンナーレ2017の第2部として、10月7日(土)~9日(月・祝)に開催される

 百聞は一見にしかずというが、見るより肌で知る世界だってある。最新技術が芸術と融合。今月、その世界をのぞいてみないか。

 見るのではなく、着ることで空間を認識するインスタレーション──って、いったい何の話と思うだろう。

【写真】横浜市中区の「象の鼻テラス」屋上に組み上げられた体験空間のイメージ図はこちら

 実はこちら、障害のある人たちと、アーティストがコラボする国際芸術祭「ヨコハマ・パラトリエンナーレ2017」で、10月7日からの3日間限定で登場する「echo(エコー)」と名付けられたアートプロジェクトだ。

●振動するウェアを装着

 クリエイティブディレクターとしてプロジェクトをまとめるのは、昨夏のリオ五輪・パラリンピック閉会セレモニーのAR(拡張現実)演出などを手がけたエンジニア集団「ライゾマティクスリサーチ」(以下、ライゾマ)の真鍋大度さん。「アンリアレイジ」を主宰する森永邦彦さんや、ライゾマに所属するエンジニアでアーティストの石橋素さん、そして「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」のアテンドを務める檜山晃さんという4人を中心にしたコラボで制作された。

 カタカナが続いたので、ここで少し追加情報を。「アンリアレイジ」はテクノロジーや最新技術を積極的に取り入れることで知られるファッションブランドだ。18年春夏シーズンのパリコレでも、メカノクロミック(応力発光)を用いた作品を発表して話題を呼んだ。

 かたや「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」は、ドイツ発祥、世界41カ国以上で開催されている「暗闇」をテーマにしたエンターテインメント施設。どんなに目を凝らしても何も見えない暗闇を、視覚障害者のアテンドで、グループごとに進んで楽しむ。檜山さんはダイアログ・イン・ザ・ダークのチーフアテンドであり、研修トレーナーもこなす。

 というわけで、本番を数週間後に控えた9月のある夜、「echo」プロジェクトのミーティング現場にお邪魔した。今6月から4人は、視覚障害者だけでなく、個人によっても違う「感覚」について話し合い、こんな作品を誕生させた。


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