毎年11月、秋篠宮さまの誕生日を前に、紀子さまも同席して記者会見が開かれる。雑談でもするかのように率直に思いや考えを口にする秋篠宮さまとは対照的に、紀子さまは事前に覚えてきた内容を一字一句再現するかのように、丁寧に質問への回答を語る。秋篠宮さまの発言を修正したり、補足したりする場面もあった。

●長女としてサポート

 皇室いち多忙とされる秋篠宮家だが、それを支えているのは紀子さまの存在だ。宮邸内では「妻」として日常を取り仕切り、お客には自らお礼の電話や手紙を欠かさない。地方を訪れる際は、公務に支障がない限り、日帰りを希望し、お子さま方の「母」をまっとうしようとする。「何役も果たさなくてはならないお立場なのに、不満を漏らすこともない」と紀子さまの学生時代からの友人は明かす。

 ご一家と長い交流のある人物によると、眞子さまは幼少時から忙しい紀子さまの姿を目にし、長女としてサポートしようと心がけてきたという。ご夫妻が不在の際は、悠仁さまの幼き頃は率先して離乳食をつくるなど面倒を見てきた。最近悠仁さまが宮邸の庭で取り組んでいる稲作でも、積極的に手伝っているのは眞子さまだ。

 紀子さまが得意とする手話も、眞子さまは積極的に学んできた。お二人で出席した行事で、紀子さまが手話を披露する姿を見るうち、手話に関心を持ち、宮邸で練習を繰り返した。

 秋篠宮ご夫妻は大学時代に出会い、秋篠宮さまが24歳、紀子さまが23歳の若さで結婚した。眞子さまも同様に学生時代の出会いを実らせる形となったが、秋篠宮家に近い関係者は「眞子さまは理想の家庭像を両親に見ているようだ。穏やかな性格の小室さんと、しっかり者の眞子さま。両親と似たカップルでお似合いだと思う」と話す。

 小室さんは国際弁護士の夢があり、いずれは海外での生活も視野にあるという。眞子さまもあまり注目されない外国の環境での暮らしを望んでいるとも聞いた。今後の二人の動向にも注目していきたい。(朝日新聞社会部・島康彦)

AERA 2017年9月18日号