共働き家庭の中学受験 妻はダウン、夏の個別指導塾に16万2000円 (2/4) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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共働き家庭の中学受験 妻はダウン、夏の個別指導塾に16万2000円

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三宮千賀子AERA#教育
お弁当持参の塾では「塾弁」も大変。おかずを詰めた弁当箱を冷蔵庫に入れておき、タイマーで炊いたご飯を帰宅した子どもが詰めて出かけるという家庭も(撮影/鈴木愛子)

お弁当持参の塾では「塾弁」も大変。おかずを詰めた弁当箱を冷蔵庫に入れておき、タイマーで炊いたご飯を帰宅した子どもが詰めて出かけるという家庭も(撮影/鈴木愛子)

 冒頭の女性の家庭では、夫はもっぱら、保育園に通う長女の世話を担当。入塾時に講師から「男の子にはプリントの整理は無理。お母さんの役目です」とはっきり言われて以来、受験のサポートは主に、女性が担当している。

 文京区に住む公務員の男性(50)と会社員の妻(48)夫婦の場合、塾のプリント整理は男性の担当。長女(15)が受験したときと同様に、小6の長男の国語と社会は妻が、算数と理科は男性がサポートしている。

 ただ、進学実績にひかれて決めた、長男が通う塾は、長女が通った塾と違って、「働く親にフレンドリー」とは言いがたい。ほぼすべての教材が冊子ではなくプリントで、その量は2週間で新聞1週間分ほど。勉強をサポートする場合、そのすべてを整理するだけではなく、目も通すことになる。もう、居間はファイルだらけだ。

 男性は言う。

「この塾のプリント整理の大変さは有名で、週末ごとにやらないとわけが分からなくなる。宿題も親のフォローが必要で、それも量が多くて終わりません」

●子どもの人生への投資

 妻の職場近くの繁華街にあるその塾には、夫婦のどちらかが迎えに行く。小6になると、授業が終わる夜9時近くまで「残業できてしまう」状況に。

「この春、僕が毎日終電で帰るほど忙しい部署に異動になってからは、同じタイミングで正社員になった妻がギリギリまで働いて、迎えに行っていました」

 妻が過労で体調を崩すのに、そう時間はかからなかった。5月にはダウン。帰宅後に宿題も見ていて、疲れやストレスがたまったのだ。

 やむなく密着サポートを中断すると、成績はみるみる下降。長男は反抗期で勉強には集中しないが、「じゃあ受験はあきらめたら」と諭しても「どうしても受験する」と譲らない。悩んだ末、夏休みは「塾のための塾」に頼ることにした。

 朝はお弁当を持たせて個別指導の「塾のための塾」に送り届け、午後はそこから、通常の塾の夏期講習に転戦する。成績は御三家レベルも狙えるほどにアップしたが、個別指導塾から届いた請求書は、

「16万2千円でした」(男性)


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