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AIが人間に恋する未来ってアリですか?

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長倉克枝AERA

大阪大学教授の石黒浩さんと東京大学教授の池上高志さんらが人工生命を目指して開発したロボット「オルタ」。「意識を持つロボットはできると考えている」(池上さん)(撮影/編集部・長倉克枝)

大阪大学教授の石黒浩さんと東京大学教授の池上高志さんらが人工生命を目指して開発したロボット「オルタ」。「意識を持つロボットはできると考えている」(池上さん)(撮影/編集部・長倉克枝)

大澤さんが開発を進める、「人狼」をプレイする、表情が変わるロボット。6パターンの表情を組み合わせて感情を表現する(写真:大澤さん提供)

大澤さんが開発を進める、「人狼」をプレイする、表情が変わるロボット。6パターンの表情を組み合わせて感情を表現する(写真:大澤さん提供)

「AIが人間同様に感情を持つための技術のめどは立っていないので、それを懸念するのは早すぎます」(同)

 そうはいっても、AIやロボットも賢くなっていくにつれて、いずれ感情や意識が芽生えるのでは──。そんな私たちの思いは根強いが、こうしたSFで描かれてきたイメージはもはや現実にそぐわないと、SF作家の長谷敏司さん(43)は指摘する。

「SF作品は現実社会との相互作用から生まれます。かつてロボットやAIが現実から遠かった時には、感情を持つロボットやAIが人と対立するという構図が物語として作りやすく、読者も納得しやすかったので受け入れられてきました。でも今のように現実としてAIが社会に入ってきているときには、AIと人との関係性を前提とした、新しい物語が必要です」

 長谷さんにはAIをモチーフにしたSF作品も多いが、自身は「感情を持つAIにはあんまり熱心ではない」と一蹴。

「人が求めているのは、自身の感情に反応して、悲しいときには共感してくれるといった自分の感情をケアしてくれるAIであって、感情を持つAIではありません。自分をケアしてくれればAIに感情はなくてもいいわけです」

 怒りはともかく、恋愛感情なら、AIにもあっていいような。

(編集部・長倉克枝)

AERA 2017年9月11日号


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