一方で、発売されたばかりの通算14作目のオリジナルアルバム「SUMMERDELICS」は、GLAYの「変化」を感じさせるバラエティーに富んだ意欲作となった。TAKUROの楽曲が中心だったこれまでと違い、メンバーの曲をほぼ均等に収録したアルバムは、GLAYにとって初の試みだ。
「いまのGLAYは、『いい曲ができたから早くみんなに聴いてほしい』という感じなんです。その結果が、こういうアルバムになった」(JIRO)
「23年間のGLAYの歴史でも、違う光が当たってるアルバムでありつつ、アニメの主題歌『超音速デスティニー』『デストピア』や、北海道新幹線のキャンペーンソング『Supernova Express 2017』など、最近の僕らの活動が点から線になったアルバムでもある」(HISASHI)
そして、TAKUROは言った。
「このみずみずしさ、初期衝動が感じられる限り、GLAYは大丈夫。まさに今回は第2のデビューアルバムなんです」
その力強い言葉が、「いま」を楽しむ4人の撮影中の姿に、自然と重なった。(ライター・松永良平)
※AERA 2017年7月31日