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ダイヤモンドでリスクに備えるイスラエル ユダヤ人迫害に深い関係が

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羽根田真智AERA

困る前にダイヤを?(※写真はイメージ)

困る前にダイヤを?(※写真はイメージ)

 日本海にまた北のミサイルが着弾した。覇権国家アメリカでは“CNN”にラリアットする男が大統領だ。いつの世もリスクはつきものだが、いよいよニッポンもきな臭くなってきた。そんな時代に我が家の家計を、資産をどう守るか。AERA 2017年7月17日号では「中国とインドのお金を守る方法」を大特集。

 漠然とした将来不安を抱える日本人は少なくない。翻って世界には、策を講じなければ命も資産も守れない人がいる。彼らはいかにして、命と資産を守っているのか。

 セコムが2016年12月末、「日本人の不安に関する意識調査」を発表した。それによると、「最近不安を感じている」が72%。老後の生活や年金、健康、地震がトップ3に入った一方、「今後の治安の悪化、犯罪増加の可能性」には78%が「そのように思う」「どちらかといえばそのように思う」と回答した。

 国家存亡の危機に見舞われた国とは比べようもないが、災害多発、少子高齢化や核家族化といった社会構造の変化、北朝鮮ミサイルの着弾など、日本も危機と無縁ではない。何らかの危機下にある祖国・母国を持つ人、その地に長く住んだ人の防衛術や考え方が、不安解消の道しるべにならないだろうか。

*  *  *

「子孫に継がせるために資産を作りなさい」

 イスラエルの経済・文化の中心地テルアビブ出身のヨセフさん(50代・仮名)は、医師である父親から幾度となく言われてきた。

 両親は1948年のイスラエル建国時、ブルガリアから移住し、ゼロから資産を築いてテルアビブに不動産を数軒所有。今も現役だが、すでに30年ほど前に、兄2人とヨセフさんに均等に資産を生前贈与している。

 日本で貿易会社を経営するヨセフさんの資産防衛の軸は「ダイヤモンド」だ。同国出身者はダイヤモンドへの思い入れが強いという。それは、イスラエル建国まで「祖国」を持たず、世界各地で迫害を受けたユダヤ人の歴史と深い関係にある。


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