しばらくは、20周年記念のスペシャル番組やイベントが続く。20年前に放送されたドラマ「ぼくらの勇気 未満都市」も二人の主演で復活する予定だ。最終回で、10代だった光一が言った「20年後、またここで会おう」というセリフが実現することになる。振り返って剛は、

「そんなに時間がたったんだなと実感しています」

 20年という長い時間、活動を続けることの大変さに話が及ぶと、光一は、

「理想と違うから、とやめちゃう人も多い。でも、地面にはいつくばってでもやらなくちゃいけないことはあると思う」

 ソロ活動も活発な二人だが、二人でもソロでも「ファンの人に届くものを作りたい」という思いは変わらない。

 1月1日の光一の誕生日を年末年始のライブで祝うのが恒例だ。光一はときに、

「後ろのほうの方、見えてません! 前のほうの方、見てません!」

 と彼流のジョークで突き放すが、このライブだけは毎年欠かさず、最後に二人で深々と、ファンに頭を下げる。そんな姿に、心をグッとつかまれるのだ。(ライター・まつざきみわこ、編集部・柳堀栄子)

AERA 2017年7月17日号