小室さんをよく知る人によると、夢は国際弁護士。ICU卒業後は1度、三菱東京UFJ銀行に入社したが、その後退社し、一橋大学大学院国際企業戦略研究科経営法務専攻に入った。勉学に励む傍ら、現在は都内の奥野総合法律事務所・外国法共同事業に「パラリーガル」として勤務。得意の英語を生かして翻訳業務などにあたっている。

 ご結婚後の生活はどうなるのか。結婚式は来年とみられ、眞子さまは小室さんと結婚すると同時に皇族の身分を離れ、民間人となる。戸籍がつくられて、住まいがある自治体に住民登録され、初めて選挙権も持てる。現在眞子さまに対して支出されている年間915万円の皇族費はなくなる。

 ご結婚後の新居については一切公表されていないが、ある宮内庁関係者は「セキュリティーのしっかりしたマンションをお探しだと思う。すぐに購入するのではなく、まずは賃貸では」と話す。皇室を離れる際には、皇室経済法の定めで「品位保持のため」一時金が支出される。天皇陛下の長女、黒田清子さんの場合は1億5250万円が支出された。

 眞子さまは現在、東大総合研究博物館の特任研究員として週に3日ほど勤務し、勤務時間に応じた給与を得ている。同大が特任研究員に支払う給与は、研究歴や経験によってバラバラで、年間240万円から1400万円までと幅広く、眞子さまの給与額はわかっていない。この特任研究員の契約は1年ごとに更新が必要で、現在の任期は来年3月までだ。さらに、内親王として名誉総裁などを務める団体の関係者からは、引き続き関わってもらいたいとの声も出始めているが、結婚後の活動は今後決めるという。

●陛下の前でもはっきり

 眞子さまはICU卒業に際して、宮内記者会からの質問に回答した文書の中で、こう綴っていた。

「将来どのような人生を送ることがあったとしても、それまでに学んだこと、与えて頂いた貴重な経験と共に、歩んで参りたいと考えております」

 眞子さまを知る皇室関係者は、「天皇陛下の前でもはっきりと意見を述べられる眞子さまのこと。民間人となっても強い意志で、着実に歩まれるに違いありません」とエールを送った。

(朝日新聞社会部・中田絢子)

AERA 2017年7月17日号