「日本に数頭しかいないという、ファラオハウンドなど珍しい犬が来ることも」(同)
本やインターネットで調べても種類がわからない犬がいた。飼い主に聞くと、「まだ登録されていない犬種なの……」。
犬だけど、洋服、靴、アクセサリーは当たり前。帽子をかぶる犬、来るたびに違う最新ファッションの犬も珍しくない。
「しつけが完璧なのも、この辺りの共通点」と陸田さん。テーブルに身を乗り出す、ほえる、かみつく、飛びつくなんて論外だという。
白い犬は目の下や足、おしりの辺りの汚れが目立ちやすい。ところがさすがタワマン犬。飼い主の気合の入った手入れで、フワッフワの毛は輝くほどに真っ白だ。富裕層を顧客に多く抱える不動産業「アプリ小室事務所」代表の小室議右さんは、
「タワマンで人気なのは、やはり小型犬。場所を問わず、特によく飼われているのがトイプードルです」
毛は伸び放題、当然ハダカの亡き我が飼い犬(雑種)が、無性に恋しくなった。
(ライター・羽根田真智)
※AERA 2017年6月19日号