稲垣えみ子(いながき・えみこ)/1965年、愛知県生まれ。2016年1月まで朝日新聞記者。初の書き下ろし本『魂の退社 会社を辞めるということ。』(東洋経済新報社)が発売中
稲垣えみ子(いながき・えみこ)/1965年、愛知県生まれ。2016年1月まで朝日新聞記者。初の書き下ろし本『魂の退社 会社を辞めるということ。』(東洋経済新報社)が発売中

 元朝日新聞記者でアフロヘア-がトレードマークの稲垣えみ子さんが「AERA」で連載する「アフロ画報」をお届けします。50歳を過ぎ、思い切って早期退職。新たな生活へと飛び出した日々に起こる出来事から、人とのふれあい、思い出などをつづります。

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 企業には「C職」と呼ばれる役職があります。

 CEO(チーフ・エグゼクティブ・オフィサー=最高経営責任者)やCOO(チーフ・オペレーティング・オフィサー=最高執行責任者)はご存じですよね。CFO(チーフ・ファイナンシャル・オフィサー=最高財務責任者)は財務戦略、CMO(チーフ・マーケティング・オフィサー=最高マーケティング責任者)は市場分析のトップです。

 私は、これからはビジネスモデルを構築する責任者「CBO(チーフ・ビジネスモデル・オフィサー)」が必要になると考えています。「CBO」は私の造語ですけどね。

 3月下旬、超高速次世代通信(5G)の分野で、トヨタ自動車とNTTドコモをはじめとするNTTグループの提携が発表されました。第4次産業革命とも言われる昨今、業界の枠を超えて競争力を高める企業提携は、どんどん活発になるはずです。そのときに必要な人材が「CBO」。

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稲垣えみ子

稲垣えみ子

稲垣えみ子(いながき・えみこ)/1965年生まれ。元朝日新聞記者。超節電生活。近著2冊『アフロえみ子の四季の食卓』(マガジンハウス)、『人生はどこでもドア リヨンの14日間』(東洋経済新報社)を刊行

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