「ただ自由に描いてといっても難しい。親子で“今だけ”の成長と感性を実感することが、今日のテーマ。いい作品を残す以上に、その過程を楽しんで、アートが好きになるきっかけになれば。また、丸や四角がかけるようになれば、それを組み合わせて、ウサギやカメといった絵もかけるようになります。立体的な作品も同様に大人と一緒に、気軽に挑戦できるクラスです」(講師の竹下千尋さん)

 アートや工作は、子どもの目を養い、また肌感覚を養うと太鼓判も。

「言葉による表現がまだ容易でないぶん、色や形を通じて内面を表現できる機会は、親が子どものことを知る手がかりにも。『天才じゃないか!』と親子で喜んだりすることも、大いにお勧めします」(小川さん)

(4)体操
 動くのが大好きな子に運動は最適。元気に遊んでも大きなケガが少ないのはよく遊んで、運動神経が発達し、上手に転び慣れているから!?

 三菱養和スポーツスクールの「親子クラス」を訪ねると、広々とした明るい室内には、子どもたちがワクワクするようなマットや体操器具。跳んだりはねたりという動作もママと一緒だと楽しさも倍増で「子どもが絶対にお休みしたがらない」と、ママたちが言うのも納得です。また、一人ひとり、コーチの声かけで、安全で丁寧に動きを学んでいるのが分かります。

「最近は、平衡感覚や瞬間的な身体反応がうまく育たないケースもあるよう」(小川さん)という声もあがるように、小学生になってからの子どもの身体能力が気になります。ベビーのころの体験は運動が得意になるチャンス。

「運動している中で、『ここ』などと声をかけることで、集中力がつきます。また最初はつまずいたりしても、裸足で駆け回ったり、ジャンプしたりすることで足の指をしっかり使うようになって、だんだん安定して転びにくいようになります。転んでも、前転などの動きを学べば、顔から倒れることなく、ちゃんと手を出せるようになります」(体操コーチ)

 この時期から体を動かすことで将来、運動神経がよくなるというデータも。親が見守りつつ、楽しくがポイントです。

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