グッズ売り場全体が赤い水玉で覆われ、購買意欲をかきたてる(撮影/写真部・東川哲也)
グッズ売り場全体が赤い水玉で覆われ、購買意欲をかきたてる(撮影/写真部・東川哲也)

 グッズは美術展の楽しみの一つ。なかでも草間グッズは人気が高い。今回は肉声が聞ける音声ガイドもマストだ。

 ミュージアムショップでの「アドレナリン放出量調査」がもしあれば、草間彌生グッズは絶対上位にランクインすると思う。おなじみの赤い水玉や黄色のかぼちゃなど、ポップなグッズの洪水に意識が遠のき、「かわいい!」を連発するのみ。気がつけばかごをいっぱいにして、レジで行列に並ぶ自分がいる。

“買いすぎ事故”を防ぐには、お目当ての品を手にしたら目をつぶってレジに走ること。これが得策だ。

「草間彌生 わが永遠の魂」展は、オリジナルグッズも多数ラインアップ。ショップで見たところ、ほとんどの人がかごにインしていたのが、展覧会オリジナルの「YAYOIちゃんプラッシュ(やよいちゃん人形)」だ。身長12センチのキーチェーンマスコットで、会場の撮影可能場所でかざされたスマホには、今やかなりの割合でぶらさがっていたりする。

 草間作品をイメージした紅茶も初お目見え。「世界のお茶専門店ルピシア」が作った3種類のオリジナルティーで、赤い缶に作品をあしらったものは、赤いベリーの果実とジャスミンの香り。作品を連想する赤い花びらなどのトッピングも付いている。同社法人営業部の阪部あゆみさんは言う。

「私がもともと草間さんのファン。紅茶で作品を楽しんでもらえればと、ブレンダーと一緒に作り上げました」

 ここにもいた、ヤヨイスト!あふれる愛もトッピングされている。

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