「持ってる」神木隆之介 演技で「試したいこと」とは

坂口さゆりAERA
AERA 2017年3月13日号に登場した神木隆之介さん
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AERA 2017年3月13日号に登...

 邦画の歴代興行収入トップ5作品のうち四つに出演。「この人が出ればヒットする」と言われる俳優が、神木隆之介だ。この春は、人気漫画が原作の「3月のライオン」で主人公の天才棋士を演じる。

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 映画「3月のライオン」の原作は、羽海野(うみの)チカのベストセラー漫画。深い孤独を抱える17歳のプロ棋士、桐山零は、知り合った3姉妹に癒やされて居場所を見つけ、さまざまな人生を背負う棋士たちとの戦いに挑む。

 初めてこの漫画を読んだのは、20歳くらいの時です。「これは将棋の漫画ではない。ヒューマンドラマだ!」と思いました。こんなに温かい作品がいままであっただろうか、と。

 時間の流れがゆったりしていて、いい意味でキャラクターの感情や表情の動きがわからなかった。無言の中で零は何を考え、何を感じたのか。どんな想いでここに立ち、座っているのか。読むと、1コマ1コマ語り合いたくなるのではないかな。原作はその感情を絵で表現していますが、実写化となると話が違う(笑)。

 オファーをいただいた時は「絶対難しい!」と思いました。原作のまねごとにはしたくないと思ったので、大友啓史監督とは「映画の中で零としてきちんと生きないと、人間臭くならない」と話し合いました。「答えのない旅に出るわけだね、ここから」と。

 僕が主人公で中心に立たせていただくといっても、棋士のキャストは豊川悦司さん、佐々木蔵之介さん、加瀬亮さん、伊藤英明さん……。とてつもない人たちばかり。こんな人たちと向かい合っていかなければならないわけですし、前後編の2部作なので撮影期間も長い。スタッフのみなさんも大勢いて、撮影の約4カ月間はプレッシャーが大きかったです。もちろん、楽しくもありました。

●常に暗いわけじゃない

 棋士たちが指し合う一局一局は緊迫感が漂い、将棋を知らずとも楽しめる。天才棋士役になりきるため、撮影の2カ月前くらいからレッスンを受けた。

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