オリバー・ストーン監督が喝破する「日本は米国の“人質”」 (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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オリバー・ストーン監督が喝破する「日本は米国の“人質”」

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山本大輔AERA

1946年、ニューヨーク市生まれ。「JFK」「ニクソン」「ウォール・ストリート」など衝撃作多数。「スノーデン」が全国公開中(撮影/写真部・堀内慶太郎)

1946年、ニューヨーク市生まれ。「JFK」「ニクソン」「ウォール・ストリート」など衝撃作多数。「スノーデン」が全国公開中(撮影/写真部・堀内慶太郎)

 監督はベトナム戦争に出征し、除隊後に映画制作を開始した。名を轟かせたのは「プラトーン」(1986)だ。自身の戦争体験を生かし、米軍のベトナム人虐待や殺戮(さつりく)、米兵内の麻薬汚染などを描いた。以後、戦争や犯罪、国家機密などを正面から取り上げた問題作を次々と発表。「私の映画は売れる映画ではない。タフな映画が多い。だから協力者がなかなか得られない」

 そう話す社会派監督の表情は、むしろ誇らしげだった。

●日本は平和憲法尊重を

 新作の中では、スノーデン氏が横田基地に勤務中、日本が同盟国ではなくなった時のために仕掛けた「SLEEPER PROGRAM」というウイルスについても語られている。

「戦争につながるとんでもない行為だ。サイバー戦争は米国が始めたことで、世界中に広がった。それは誰が大統領になるかとは関係なく、もっと深い所の機関がやっていることだ。そのうち、本当の戦争につながる。新聞にはなかなか出ないが、横田基地の件は、日本のマスコミがしっかりと調査すべきではないのか。私なら、そうするね。日本は同盟国だって? 違う。日本は『人質』なんだよ」

 監督はこの日、複数の取材を受けたが、「日本のマスコミはおとなしい」と危機感のなさを皮肉った。最後にファンへのメッセージを頼むと、監督らしく、こう締めくくった。

「今年は日本の平和憲法施行から70年。こんなに素晴らしい、偉大な憲法を変えようとする安倍晋三首相は間違っている。共謀罪に関する法案も危険だ。沖縄の米軍駐留に反対するような人に使われる。先の戦争で日本が犯した過ちを忘れてはいけない。みなが平和憲法を尊重するべきだと強調したい」

(編集部・山本大輔)

AERA 2017年2月6日号


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