「ハリー・ポッター」舞台劇 キャスティングをめぐる騒動とは…?

多賀幹子AERA
「ハリー・ポッター」シリーズは、魔法使いの少年らが活躍するファンタジー小説。最新刊は舞台劇の脚本の書籍化。キャスティングをめぐって、一騒動あったという。

「ハリー・ポッター」シリーズの新作で完結巻、『ハリー・ポッターと呪いの子』(第一部・第二部 特別リハーサル版)が日本で、11月11日、静山社(東京都千代田区)から発売になった。既刊7作は79の言語に訳され、世界で4億5千万部を売り切っている。

 午前0時の発売解禁にあたってカウントダウンイベントを開催した書店では、登場人物に扮したファンが行列をつくってその時を待った。新作は、『ハリー・ポッターと死の秘宝』の最後の戦いから19年後を描く。37歳になったハリーは魔法省に勤務しており、3人の子どもの父親になっている。今回は、ハリーと次男アルバスを中心に話が展開する。

 実はこの本は、今年7月30日にロンドンのパレスシアターで開幕した舞台劇の脚本を書籍化したものである。作者のJ・K・ローリングさんを含め3人の著者による新作オリジナルストーリーだ。

●役にふさわしいから

 演劇は5時間を超える長丁場だったが、チケットは発売と同時にほぼ完売するなど人気を集めた。劇場まで見に行けない人のためとして書籍(英語版)が翌日7月31日に発売になった。作品では親であることの意味、成長過程での挑戦と悩み、友情の大切さなどを描き、ハリー・ポッターシリーズを愛読して育った大人も十分に満足できると高い評価を得た。

 イギリスのメディアからは「この物語は、一般読者にはややなじみの薄いシナリオ形式だが、独特の魔法で私たちをまた魅了する十分な力を備えている」と称賛された。

 しかし、舞台でハーマイオニー役を演じ、知性と気持ちの強さが感じられて評判が良かったノーマ・ドゥメズウェニさんに対して、彼女が黒人だったために「違和感」を覚えるといった意見が一部で寄せられた。これに対してローリングさんは、「彼女が選ばれたのは、この役に最もふさわしい女優だったから。私は一度もハーマイオニーが白人であると書いていない」と怒りを込めて反論している。

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