伊藤かずえ(いとう・かずえ)/1966年、神奈川県出身。84年、大映ドラマ「不良少女とよばれて」で脚光を浴び、以後、ドラマ、映画、バラエティーで活躍。多趣味でも知られ、2017年1月19~25日「第16回東京国際キルトフェスティバル」(東京ドーム)に作品を出展(撮影/品田裕美)
伊藤かずえ(いとう・かずえ)/1966年、神奈川県出身。84年、大映ドラマ「不良少女とよばれて」で脚光を浴び、以後、ドラマ、映画、バラエティーで活躍。多趣味でも知られ、2017年1月19~25日「第16回東京国際キルトフェスティバル」(東京ドーム)に作品を出展(撮影/品田裕美)

 今日も元気だ、ビールがうまい。だけど気になる腹の肉。「◯◯さんがやせたって」。職場の噂が気にかかる。去年も言った気がするが、正月前に今年も言おう。「来年こそ、やせる!」(きっぱり)。「あなたの肥満はアレルギー?」「満腹中枢を手なずけろ!」「ブル中野さんが60キロやせたワケ」――本気でやせるコツを、AERAが真面目に大特集。

 ダイエットをして体重を減らしても、またリバウンドしてしまう。そんなことを繰り返してばかり。一体どうすればいいのやら。俳優の伊藤かずえさんに、成功体験を聞いた。

*  *  *

 テレビ番組の企画でダイエットに成功しました。その方法は、作り置きする「やせるおかず」を食べるだけ、というもの。3カ月半で10キロやせました。番組終了後も続けていますが、リバウンドの気配もなく維持できています。
 10代から20代にかけては撮影が本当に忙しくて、1日4食たべないともたないほどハードな日々でした。それでもダイエットを気にしたことはありませんでした。

 それが、30代になってからダイエットスパイラルに陥ったんです。最大の原因は「役作り」。

 妊婦の役が来て、少しふっくらしたほうがリアリティーがあるな、と。毎晩、寝る直前にケーキを1個食べて1週間で5キロ増やしたりしていました。すぐ次のオファーが来たため、また1週間で元に戻したり。

 ダイエットは、ありとあらゆる方法を試しました。グレープフルーツダイエット、ゆでたまごダイエット。コアリズムもやりましたし、ビリーズブートキャンプも!

 元々、太りやすい体質ではなかったため、ダイエットを始めれば、すぐにやせられました。それなのに40代に入ってからは、何をしてもダメ。甘い物はほとんど食べないし、食事の量もかなり少ないほう。ご飯も、玄米にこんにゃく米や雑穀をプラスしたもの。仕事先でも、おにぎりを持参して、ロケ弁のおかずを少しだけ。それにプールに週3回ほど通って。

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