「オレの若いころは…」成功体験語る“無能上司”が部下を過労死させる (2/4) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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「オレの若いころは…」成功体験語る“無能上司”が部下を過労死させる

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石田かおるAERA#過労死
“無能上司”のせいで、部下がどんどんつぶされていく(※写真はイメージ)

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「月80時間は1日にならすと約4時間。そうした残業が慢性的に行われているとするなら、いつ過労死が起きても不思議でない。危険領域にいるという認識が管理職には必要だ」

 さらに労働組合の存在も大きい。きちんと機能していれば、長時間労働の抑止力になる。

 一方、長時間労働が議論されるなか必ず上がってくるのが管理職の次のような声だ。

「自分が若いころには月100時間の残業に耐えてきた。今どきの若者は情けない」

 しかし、そこには見落とされている観点があると上西教授は指摘する。100時間残業して昇進した管理職の陰で、体を壊して退職や休職をしている人たちもいる。そうした情報は周知されず、隠れてしまう。

「だから過労死が遠い出来事のように感じられ、勘違いも生まれるのです」(上西教授)

 管理職は自分の成功体験を部下に押しつけようとし、部下は「頑張れない自分がダメなんだ」と自らを追い込んでしまう。

 上西教授は、学校卒業後も定期的に仲間と会うことが過労死を避けるためにも大切だという。他社の話を聞くことで「自分の会社の常識が、必ずしも社会の常識ではない」ことに気づけ、視野を狭めずに自らの働き方について判断ができる。

●「個人の問題」ではない

 過労死は、長時間労働に加えて、プラスαの負荷がかかることでよりリスクは高まる。ブラック企業対策プロジェクト共同代表の今野晴貴さんは次のように語る。


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