「悔しい気持ちはあるが、メダル争いができたことで、ラグビーの素晴らしさを多くの人に知っていただけた」

 15人制の陰に隠れ、恵まれない環境でトレーニングを重ねてきた7人制。各チームや大学が選手派遣に難色を示し、合宿に人数がそろわないこともあった。

「結果を残すことで、トップリーグや大学の監督に7人制にもっと積極的に選手を派遣してもらえる」(桑水流)

 3位決定戦に敗れた後、選手たちは肩を組んで歌った。

「上を向いて歩こう。涙がこぼれないように」

 東京五輪では、表彰台だ。(編集部・深澤友紀=リオデジャネイロ)

AERA 2016年8月29日号